駆除Info | 日本の害獣一覧まとめ|種類・特徴・被害について紹介 アライグマ

日本の害獣一覧まとめ|種類・特徴・被害について紹介

日本国内では、害獣による被害が年々減少傾向にあります。しかし、害獣による被害は未だ後を絶たず、さまざまな被害が出ています。

今回は、日本に生息している害獣についてご紹介していきます。

日本の害獣一覧

鹿

被害事例

鹿は、森林の木々の枝葉や樹皮を食べるので、食害の原因となっています。日本国内の森林において、鹿の食害被害は非常に深刻で、森林の被害の7割が鹿の食害です。鹿は、人工的に木を植えられた造林地で枝や樹皮を食べるため、林業の従事者に大きな影響を与えています。また、鹿が根本の枝や樹皮なども食べてしまうため、土壌が流出し森林が荒れる原因にもなっています。

日本に生息している鹿の種類と特徴

日本に生息している鹿の種類は、主に6種類です。エゾシカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、ケラマジカ、ヤクシカ、マゲシカの6種類です。

「エゾシカ」は、北海道に生息しており、冬の厳しい寒さに耐えられるように体内に豊富な脂肪を蓄えています。木の実やどんぐりを好んで食べます。

「ホンシュウジカ」は、本州に生息している「ニホンジカ」です。昼夜関係なく動き回り、木々の葉や枝や木の実などを食べます。

「キュウシュウジカ」は、四国、九州に多く生息しています。日本に生息している鹿の中でも中型の鹿です。

「ケラマジカ」は、沖縄県の慶良間諸島に生息している鹿です。日本で唯一亜熱帯性に生息している有蹄動物でもあり、泳ぎが得意です。

「ヤクシカ」は、日本に生息しているシカの中でも小柄な体型で、落ちた木の実や落ち葉などを食べます。

「マゲシカ」は、黒毛島と種子島に生息しているシカです。絶滅する恐れがあり、レッドリストに分類されています。

イノシシ

被害事例

イノシシは、畑で栽培されている農作物を食い荒らしたり、人間に突進してケガをさせることがあります。頑丈な鼻で土を掘り返し、地中に埋まっている農作物を食べます。

日本に生息しているイノシシの種類

①ニホンイノシシ

 ・生息地 本州、四国、九州

 ・体長 100〜170cm

 ・体重 75〜180kg

②リュウキュウイノシシ

 ・生息地 本州、四国、九州

 ・体長 100〜170cm

 ・体重 75〜180kg

イノシシの特徴

イノシシは雑食なので基本的になんでも食べますが、植物質の物を好みます。どんぐり、きのこ、さつまいも、豆類などはイノシシにとって大好物です。イノシシは嗅覚が発達しており、イヌの嗅覚に匹敵するほどです。視力は発達しておらず、人間でいうと0.1未満だと言われています。イノシシは足が速く、時速40キロ以上のスピードで走ることが可能です。跳躍力も優れており、子供でも70cm以上跳ぶことができます。

クマ

被害事例

クマは食べ物が少なくなる秋や、冬眠から目覚めた春に人里を降りて来て農作物などを食い荒らします。飼料用のエサとなるトウモロコシや野菜、果樹などが主な被害にあっています。北海道をはじめとする北日本で多くの被害が見られ、被害の件数はなかなか減りません。また、人間を襲うこともあり、非常に危険な害獣です。クマの普段の生活の拠点である山間部では、木々の樹皮が剥がされ、森が荒れる原因にもなっています。

日本に生息しているクマの種類

①ヒグマ

・体長 140~180cm

・体重 100~500kg

・分布 北海道

②ツキノワグマ

・体長 110~130cm

・体重 40~130kg

・分布 本州・四国

クマの特徴

日本に生息しているクマは、ヒグマとツキノワグマの2種類しかいません。ヒグマは北海道に広く生息しており、大きいもので体長180cm、体重500kgに達するものもいます。対してツキノワグマは、大きいものでも体長130cm、体重130kg程度です。北海道の約55%の面積にヒグマが、本州の約45%にツキノワグマが生息しているといわれています。

冬は冬眠をするため、冬眠前の秋は栄養を蓄えるため食べ物を求めて行動範囲が広がります。食性は雑食ですが、普段は木の実などを好んで食べます。

アライグマ

被害事例

アライグマは、家屋や設備を壊す、残飯をあさる、ペットが傷つけられる、糞尿による衛生環境の悪化、感染症への感染などの被害を与えます。アライグマは、家屋の天井裏や床下に侵入し、人間の生活環境を悪化させます。

アライグマの特徴

 体長 40~60cm

 体重 約20kg

 外見 眼の周りが黒く尻尾は灰色と黒の縞模様。タヌキに似ている。

アライグマは、手先の器用さが特徴です。鍵のかかった檻でも、手を使って中から開けることができます。食性は雑食なので、基本的になんでも食べます。環境適応能力が非常に高いため、都会のビルや人家や農耕地など、幅広い場所に生息しています。野生下での寿命は5年ほどで、害獣の中でも短命です。

ハクビシン

被害事例

ハクビシンの被害で、一番多いのが「糞害」です。ハクビシンは、決まった場所で糞をする習性があるため、悪臭や腐食や感染症への感染など、衛生的にとても悪いです。また、ハクビシンは雑食性なので、農作物の食害被害も深刻な問題となっています。小柄で可愛らしい見た目のハクビシンですが、性格はとっても凶暴です。噛みつかれたり、引っかかれる被害事例も出ています。

ハクビシンの特徴

ハクビシンは体長約1m、体重約4kgと小柄な体型です。額から鼻先まで伸びた白い模様が特徴です。ハクビシンは夜行性なので、夜に活発に活動します。木登りが得意なので、枝を伝って人家に侵入して屋根裏などに住み着きます。行動範囲が広く、30〜70haにも及びます。果物やとうもろこし、昆虫などを好んで食べます。

まとめ

日本には、さまざまな害獣が生息しています。人間の生活に悪影響を及ぼすものもいれば、環境や景観を悪化させるものもいます。運が悪ければケガを負ってしまう場合もあるので、注意が必要です。もし害獣を見つけても、近づいたりしないでください。身の危険を感じると襲ってくる可能性もあります。

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