駆除Info | エアコンにコウモリが侵入!適切な対処・予防方法とは コウモリ

エアコンにコウモリが侵入!適切な対処・予防方法とは

「エアコンにコウモリが侵入してしまったけれど、対処法が分からない」

「コウモリがエアコンに侵入しない予防方法を知りたい」

そんな悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。しかしエアコンから無理にコウモリを追い出そうとすると、思わぬ反撃を受けるかもしれません。

当記事ではエアコンに侵入したコウモリの対処・予防方法をご紹介します。自力での駆除が可能かも解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

エアコンに侵入したコウモリへの対処法

エアコンにコウモリが侵入した場合、どのように対処するべきなのでしょうか。

忌避剤で追い出す

エアコンにコウモリが侵入した場合の対処法の1つ目は、忌避剤で追い出すことです。

エアコン内部に散布する時は、スプレータイプの忌避剤を使用します。コウモリから反撃を受けたり暴れたりを防ぐため、コウモリが外へ出る夕方〜夜に忌避剤を使って追い出しましょう。

使い方は簡単で、忌避剤のノズルを壁とエアコンの隙間に入れて噴射するだけです。スプレータイプの忌避剤は即効性がありますが、持続性はありません。根気強くスプレーし続ける必要があります。

忌避剤が入手できない時は、ハッカ油でも代用可能です。水と混ぜてスプレーボトルに入れ、スプレータイプの忌避剤と同じように使用します。

自然に出ていくのを待つ

エアコンにコウモリが侵入した場合、自然に出ていくのを待つのも1つの方法です。

コウモリは夜行性なので、夜になるとエサを探しに外へ出ていきます。その隙にダクト穴の隙間やドレンホースを塞いでしまいましょう。もしくは懐中電灯などの強い光を当て、コウモリをエアコンの中から追い出す方法もあります。

ダクト穴の隙間はパテで埋め、ドレンホースには防虫キャップをはめます。コウモリは壁の穴や屋根の隙間からも侵入してくるので、エアコン周辺以外も確認すると安心です。

出入り口を塞ぐ際、コウモリが内部に残っていないかを確認してください。取り残されたコウモリが死に、悪臭や害虫が発生する恐れがあります。

エアコンにコウモリを侵入させない予防方法

事前に予防することで、エアコンにコウモリを侵入させない方法もあります。

隙間を塞ぐ

エアコンにコウモリを侵入させないために、隙間を塞ぐのは効果的です。

アブラコウモリは体長4~6cmと小さな害獣なので、1cm程度の小さい穴でも塞ぐ必要があります。穴を塞ぐ素材は、コウモリの苦手な成分が配合された防獣パテか、スチールウールが良いでしょう。

古いエアコンは、配管穴と配管のサイズ差をパテで埋めているものが多く、劣化したパテが剥がれたり変形したりしている可能性があります。そのままにしておくと、コウモリだけでなくネズミや害虫が侵入してしまいます。

家の構造上塞げない隙間がある場合は、ジェルタイプの忌避剤を塗っておきましょう。

水場をなくす

水場をなくすことで、コウモリのエアコンへの侵入を防ぐことができます。

アブラコウモリは、蚊やハエのような小さな昆虫を1日に500匹ほど食べます。特に蚊は水から発生するため、コウモリにとって水場のある家は都合のいい住処なのです。

エアコンの中をコウモリにとって住みやすい環境にしないために、水溜まりを減らすのは効果的な方法です。

  • バケツなどの容器
  • 雨よけ用ブルーシートのくぼみ
  • 詰まった側溝や雨樋
  • 汲み置きの水

これらの場所に溜まった水はコウモリの餌場になりやすいです。特に、物干し竿や軒下といったぶら下がれる場所の近くにある場合は注意してください。

明るく照らす

コウモリがエアコンに侵入しないよう、明るく照らすのも効果的です。

コウモリは夜行性の害獣なので、強い光を苦手としています。エアコンの配管穴やドレンホースの周辺を中心に照らしておくと、コウモリはエアコンの中に侵入しにくくなります。

おすすめはLED電球です。虫は紫外線を含む光を感知するため、蛍光灯を使用すると引き寄せられ、かえってコウモリの数を増やしてしまいます。一方、LED電球は虫を引き寄せにくく電気代を節約できます。

動きに反応するタイプのセンサーライトや、防獣ライトを使用するとより効果的です。イタチやアライグマなど、他の害獣予防にもなります。

コウモリの自力駆除は可能?おすすめできない理由とは

エアコンにコウモリが侵入した場合の対処法と対策はできますが、コウモリを自力で駆除するのはおすすめできません。

なぜなら、鳥獣保護法に触れる場合があり危険や手間を伴うからです。

鳥獣保護管理法に抵触する

コウモリの自力駆除がオススメできないのは、鳥獣保護法に触れる場合があるからです。

忌避剤やライトを使って追い出すより殺処分してしまった方が根本的に解決できるように思えますが、コウモリは法律によって保護されています。殺処分や捕獲にも環境省や自治体の許可が必要で、鳥獣保護管理法に違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金刑が課されます。

よって資格のない人にできるのは、追い出す駆除と予防のみとなります。コウモリをエアコンの中から追い出す際も、極力触らないように気をつけましょう。

自力駆除には危険性が伴う

コウモリの自力駆除には危険が伴います。

コウモリは大変危険な害獣です。日本に住むコウモリは好戦的な性格ではありませんが、忌避剤や強い光でパニック状態になって攻撃してしまうケースがあります。コウモリに噛まれると、狂犬病や日本脳炎を発症する可能性もあるのです。

コウモリだけでなくフンも危険です。コウモリのフンは崩れやすいため、微細なフンが空気中に拡散しやすい傾向があります。カビに汚染されたフンを吸い込むと、ヒストプラズマ症を発症するリスクがあります。

コウモリのフンには寄生虫や細菌が含まれているため、追い出す際は細心の注意を払ってください。

清掃や再発防止の手間

コウモリの駆除には、手間がかかります。

コウモリを追い出した後はエアコン内部の清掃をする必要があります。コウモリは1日に自分の体重の半分ほどのフンをするので、エアコンの中は大量の糞尿まみれになっているでしょう。

清掃せずにエアコンを使用すると微細なフンを部屋中に撒き散らしてしまうため、大変不衛生です。コウモリの知識が豊富な駆除業者に依頼したほうが確実でしょう。

駆除やフンの清掃だけでなく、侵入経路の封鎖などの再発防止も行います。自力での駆除に必要な労力を考えると、業者に依頼した方が安上がりです。

まとめ

エアコンに侵入したコウモリの対処法と予防方法は、以下の通りです。

  • コウモリを追い出したらドレンホースや配管穴を塞ぐ
  • コウモリが住みにくい環境を作って予防する
  • コウモリの危険性、清掃や再発防止策の手間を考えると専門業者に駆除依頼する方が合理的

コウモリが住んでいるエアコンを使うのは、病原菌やフンが部屋中に散らばり大変危険です。少しでも怪しいと思ったら、家の周囲にコウモリがいないか確認してみてください。

タイトルとURLをコピーしました