駆除Info | 「コウモリ駆除にハッカ油を活用:効果的な使い方と注意事項」 コウモリ

「コウモリ駆除にハッカ油を活用:効果的な使い方と注意事項」

「コウモリ駆除にハッカ油を活用:効果的な使い方と注意事項」

コウモリの駆除にはハッカ油が役立つというのをご存じでしょうか?

ハッカ油はコウモリ駆除に効果的であり、比較的素人でも扱いやすい駆除グッズの1つです。

しかし、取り扱いには注意も必要です。

今回はハッカ油を活用したコウモリ駆除の効果的な使用方法についてご紹介します。

コウモリの特性

夜空を自由自在に飛び回るコウモリですが、実は暗闇で目があまり見えていません。コウモリの生態を理解することも効果的な駆除につながります。まずはコウモリの特性を知ることが大切です。

エコーロケーション能力

暗闇で目が見えていないコウモリが夜空を自由に飛び回れる一番の理由は、エコーロケーション(反響定位)という能力が非常に発達しているからです。エコーロケーション(反響定位)とは、自分が発する音の反響によって障害物やエサとの距離を正確に測る能力のことをいいます。コウモリは自分が出す超音波の反響音によって障害物やエサとの距離を正確に把握できるため、暗闇でもぶつかることなく自由に飛び回ることができるのです。その精度は蚊やハエなどが空中を飛んでいても捕食できるほどで、目標が小さくても正確な位置を把握することができます。

発達した嗅覚

コウモリはエコーロケーション能力の他にも、嗅覚も非常に発達しています。目が発達していない分、嗅覚を使って狩りを行います。アブラコウモリなどの体の小さなコウモリは蚊やユスリカなどの小型昆虫を主なエサとしていますが、オオコウモリなどの大型のコウモリは果物や花の蜜を主食にしています。コウモリにとっては、エサを見つけ出すのに嗅覚も非常に重要です。

コウモリにはハッカ油が有効

コウモリは、ハッカなどのハーブ系の香りが苦手です。ハッカは刺激臭がするため、コウモリを撃退するには非常に有効な方法になります。他にも光や超音波など、撃退方法はいくつかありますが、どちらもコウモリが刺激に慣れてしまい時間が経つと効果が薄れていきます。

コウモリにハッカ油はなぜ効くの?

コウモリは超音波で周囲の状態を把握していますが、嗅覚も非常に発達しています。ハッカ油などの刺激の強い香りには、敏感に反応するので近づいて来ません。ハッカ油の原料となっている「ハッカ」には、メントールという成分が含まれており、そのメントール特有の匂いがコウモリは苦手なのです。このようにハッカ油は、光や超音波と違い本能的な部分に持続的に刺激を与えることができるため、コウモリの駆除には非常に効果的です。

しかし、コウモリを駆除する際に覚えておかなければいけない大切なことがあります。コウモリは「鳥獣保護法」という法律で守られており、無許可で殺傷してはいけません。無許可で殺傷した場合、罰せられる可能性があるため注意が必要です。鳥獣保護法とは、国内に生息する鳥獣の生態系バランスが崩れないようにする法律です。無許可で殺傷した場合は、罰則として1年以下の懲役や100万円以下の罰金が課せられる可能性があります。

ハッカ油の効果的な使い方

コウモリの撃退に有効なハッカ油ですが、より効果的に使うためにはどうしたらいいのでしょうか。

コウモリを撃退する効果的な使い方として、ハッカ油を直接コウモリに吹きかけるのが一番効果的です。ハッカ油を直接コウモリに吹きかけることで、発達した嗅覚をもろに刺激するので非常に効果的があります。吹きかけられたコウモリは驚いて逃げ去っていくため、忌避効果も期待できます。

また、住処となっている場所にも吹きかけることによって、戻ってくるのを防ぐことができます。ハッカ油の匂いが持続する時間は約1〜2時間です。住処となっている場所には、定期的に吹きかけておくと効果が長持ちします。

ハッカ油を使い駆除する際の注意点

ハッカ油でコウモリを駆除する際の注意点には、どのようなものがあるのでしょうか。

コウモリには絶対に触れない

コウモリは、触れたり噛まれたりすることで狂犬病やSARS(サーズ)などの病気にかかってしまう可能性があります。狂犬病に感染すると、発熱や頭痛などの症状を発症したのちに、昏睡状態となり最悪の場合は死に至ります。また、SARS(サーズ)は38度以上の高熱と咳や息切れや呼吸困難などの症状が出ます。どちらの病気も感染すると非常に重篤な症状となり危険ですので、コウモリには絶対に触れないようにしましょう。

捕獲や傷つけたりしない

コウモリは「鳥獣保護法」という法律で守られているので、許可無く捕獲や殺傷することはできません。違反すると法律違反で1年以下の懲役や100万円以下の罰金が課せられてしまう可能性があります。コウモリを駆除する際は役所へ届け出を出し、許可を取ってから駆除を行うようにしましょう。

ゴーグルや手袋はしっかり着用

ゴーグルや手袋などの素肌を晒さないような格好で使用することも非常に重要です。ハッカ油を吹きかけた際に、コウモリが驚いて飛び回る場合があります。ゴーグルや手袋を身に付けていないと、暴れたコウモリに触れる可能性があるので、しっかりと身に付けるようにしましょう。無い場合は、無理せずに業者へ頼む方が賢明です。

寄生虫に気を付ける

コウモリは、たくさんの病原菌の他にも体内に寄生虫が潜んでいる場合もあります。コウモリに多く潜んでいる寄生虫は、マダニ、コウモリマルヒメダニ、コウモリトコジラミなどのダニ類です。コウモリの住処になっている場所には、それらの寄生虫が多く潜んでいる可能性があります。マダニ、コウモリマルヒメダニ、コウモリトコジラミはどれも人間の皮膚を刺し激しい痒みを発症させます。マダニに刺された場合、SFTSウイルスによる重症熱性血小板減少症候群という感染症に感染してしまう可能性もあります。痒みの他にも、発熱や嘔吐や下痢などを引き起こし、血小板と白血球が減少していきます。最悪の場合は死に至るので非常に危険です。コウモリを駆除する際には、病原菌の他にも寄生虫にも気をつけましょう。

●まとめ

コウモリは警戒心が強くとても賢い動物です。人間とは違い夜に活発に活動するため、駆除が難しく厄介な動物でもあります。今回ご紹介したハッカ油を使った駆除方法で効果的に駆除することができます。注意点として特に気を付けなければならないのがコウモリには絶対に触れないことです。コウモリは病原菌や寄生虫をたくさん保持しており、危険な病気が人間に感染するリスクもあります。コウモリは身の危険を感じると暴れることもあるので、軍手やゴーグルなどの身を守る物をしっかりと身に着けてから駆除を行うようにしてください。また、鳥獣保護法という法律で規制されているので許可無く勝手に捕獲や殺傷はできません。駆除を行う際には必ず役所で許可を取ってから行いましょう。

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