駆除Info | コウモリのフン対策|糞害を放置した時の危険性とは コウモリ

コウモリのフン対策|糞害を放置した時の危険性とは

「軒下に小さなフンみたいな物が落ちている。羽音がするからコウモリみたいだけど、今すぐ駆除した方がいいのだろうか?」

とお困りの方もいるかもしれません。

コウモリは害虫を食べるため益獣としての一面もありますが、繁殖力が強いので放っておけば糞害はすぐに拡大してしまいます。

当記事ではコウモリのフンを放置した場合の危険性と、効果的な対策法を分かりやすく解説します。

コウモリのフンを放置した場合の3つの被害

コウモリのフンを放置すると、以下のような被害が出る可能性があります。

●住宅被害

●悪臭被害

●健康被害

それぞれ詳しく解説します。

住宅被害

コウモリのフンの放置による被害の1つ目は、住宅への被害です。

コウモリのメスと子どもは複数の世帯で集まって暮らしますが、民家に住み着くと糞尿で天井にシミができたり建材が腐ったりします。

またコウモリは夜に狩りをしますが、餌を探す最中に巣ではない場所で休憩をする習性があります。狩りの途中に休憩する場所を「ナイトルースト」と呼びます。

家のどこにもコウモリは住んでいないようだけれど、なぜかフンが落ちている場合、自宅の軒下などをナイトルーストにされているのかもしれません。

営巣されていない場所でもコウモリの糞害を受けることはあります。被害はフンだけだからと放置するのではなく、きちんと対策をしましょう。

悪臭被害

コウモリのフンの放置による被害の2つ目は、悪臭被害です。

コウモリは体が小さいのでフンも少ないイメージがあります。

しかし、コウモリは小さな虫であれば1日500匹は食べる大食いで当然フンも多く出します。コウモリは飛ぶために体重を軽くする必要があるので、エサを食べてから排泄されるまでの過程が短時間で行われるのです。

屋根裏などにフンが積み重なると不衛生なだけでなく、悪臭によって精神的な被害も受けかねません。また、コウモリは飛びながらフンをする習性があるので、洗濯物を軒下に干しっぱなしにしていたら朝になってコウモリのフンが付着していたというケースもあります。

健康被害

コウモリのフンがもたらす健康被害には病原菌、ダニ、ノミやアレルギーなどがあります。

コウモリは野生動物なので、様々なウイルスやダニ、ノミなどを保有しています。そのうえコウモリの住処は屋根裏や戸袋といった、普段掃除をしない場所がほとんどです。

コウモリそのものだけでなく、フンにも注意が必要です。コウモリは虫を主食としているため、細かく崩れやすいフンをします。

細かなフンが空気中に巻き上げられたのに気付かずに吸い込んでしまうと、喘息やアレルギーを発症してしまう可能性があります。コウモリのフンを掃除する時は必ずマスクや手袋、ゴーグルを着用したうえで十分に気をつけて行ってください。

コウモリのフン対策に有効な方法

コウモリのフンを対策するには、コウモリを追い出すこと、侵入経路を塞ぎ入らせないことが大切です。

コウモリの追い出しには、忌避剤を使った追い出しが効果的です。用途に合ったものを選びましょう。

忌避剤を使った追い出し

コウモリのフン対策の第一歩は、コウモリの追い出しです。

コウモリは鳥獣保護管理法によって守られているため、許可なく駆除はできません。そこでおすすめするのが忌避剤の使用です。

忌避剤には以下の4タイプがあります。

スプレータイプ

スプレータイプの忌避剤は狭い場所に向いています。巣の周囲やナイトルーストに吹き掛けるだけで手軽ですが、効き目は3〜6時間と短時間しか効果が持続しません。

ジェルタイプ

ジェルタイプの忌避剤はコウモリがよくいる場所に塗って使います。スプレータイプと同様に狭い場所での使用に向いていますが、効き目はスプレータイプより長くなっています。

固形タイプ

コウモリがいる場所に置いて使います。複数個置けば広範囲にも対応可能なだけでなく、狭い場所に設置できるものもあります。

燻煙剤

燻煙剤は有効成分の煙によってコウモリを追い出します。どこにコウモリがいるか分からない場合に効果的ですが、人間やペットが吸い込んでしまわないように注意が必要です。

侵入経路を塞ぐ

コウモリを追い出しフンを掃除したら、糞害が再発しないように侵入防止をしましょう。アブラコウモリは1〜2cmの隙間から容易に侵入してきます。従って糞害を防ぐには、徹底的に家の隙間を塞がなくてはいけません。

コウモリの侵入経路は通風口や換気口、屋根や壁の隙間、室外機の配管穴などがあります。

通風口も室外機の配管穴も直接外に繋がっているため、対策をしていなければコウモリは簡単に侵入してしまいます。ネットで覆うなどの対策をしていても、経年劣化で隙間ができているかもしれません。定期的に隙間がないかをチェックし、発見したらパテで塞いでしまいましょう。

その他にも、閉め忘れた窓や扉から侵入する可能性があります。扉や窓は開けたらすぐ閉めるよう、普段の生活から徹底しましょう。

コウモリは虫を食べるので、害虫対策を並行して行っておくとエサを減らし侵入を防ぐことが可能です。

まとめ

コウモリのフンは建物だけでなく人間の心身にも悪影響を及ぼすので、速やかに追い出す必要があります。コウモリを忌避剤で追い出したら、侵入経路を塞いでしまいましょう。

しかし、全ての隙間を自力で塞ぐのは難しい場合があります。対策をしても被害が続いたり、コウモリが戻ってきてしまったりするならば、コウモリに詳しいプロの業者に依頼するのも一つの手段です。

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