駆除Info | イタチがもたらす病気のリスク・健康被害とは イタチ

イタチがもたらす病気のリスク・健康被害とは

イタチはフェレットに似ており、とても可愛らしい見た目をしています。ですが、性格は非常に凶暴で、自分よりも大きなウサギやニワトリなどを襲うこともあります。また、イタチは多くの病気を媒介する原因にもなっています。人間やペットにも感染し、最悪の場合は命に関わることもあるので気をつけなければなりません。今回は、イタチが媒介する病気のリスクや、健康被害についてご紹介していきます

イタチは多くの病原菌を保有している

イタチは雑食性なので、さまざまなものを餌としています。ネズミ、鳥類、カエル、果実など、イタチのエサとなるものは多岐に渡ります。そのため、食べたものに病原菌が含まれている可能性があり、イタチが病原菌を保有することがあるのです。

イタチがもたらす病気のリスクと健康被害

様々な病原菌を保有しているイタチですが、健康被害をもたらす細菌は以下の通りです。

サルモネラ菌

サルモネラ菌は、河川や下水などに多く生息している菌です。イタチがエサとするネズミも菌を含んでおり、感染の原因となります。

サルモネラ菌に感染すると吐き気や腹痛、38度前後の発熱などの症状が現れます。感染力が強く、少量でも発症します。潜伏期間は6〜72時間です。

SARS症

SARSは、日本の九州に持ち込まれたチョウセンイタチから感染が広がりました。SARSコロナウイルスという病原菌が原因で感染します。感染すると高熱や筋肉痛などといった症状が現れ、インフルエンザに似たような症状です。重症化すると死亡するケースもあるので、注意が必要です。

SFTSウィルス

SFTSウイルスを保有しているマダニに噛まれることで感染する感染症です。潜伏期間は約1~2週間です。感染後は発熱、嘔吐、腹痛、下痢などの消化器症状が主に現れます。また、血小板と白血球の減少、血清酵素の上昇なども見られます。致死率が10〜30%と非常に危険な感染症です。

モニリホルムレンサ桿菌

モニリホルムレンサ桿菌とは鼠咬症とも呼ばれており、ネズミに噛まれることで感染する感染症です。潜伏期間が2週間前後あり、発症後は頭痛や悪寒、発熱などといった症状が現れます。

レプトスピラ症

風邪に似たような感冒様症状で、治まる場合と重症化する場合があります。感冒様症状の場合はいたって軽症で、軽い咳や鼻水などといった症状が見られます。重症化すると黄疸、出血、腎障害などの症状が現れます。重症化すると致死率が20〜30%にもなるので要注意です。

狂犬病

イタチに嚙みつかれて唾液が体内に侵入すると、感染する病気です。感染すると発熱、食欲不振、不安感、興奮状態となり、重症化すると昏睡状態になるため非常に危険です。昏睡状態となった場合、呼吸困難となりほぼ100%の確率で死に至ります。

ハンタウィルス

ハンタウイルスは、イタチの排泄物を通して感染する感染症です。感染後は、発熱、頭痛、腎不全、臓器の出血などです。腎不全の症状が重症の場合は人工透析が必要になり、重症化すると非常に厄介です。

ペスト

ペスト菌を保有しているノミに刺される、ペストに感染している動物に噛まれる、体液に触れると感染する恐れがあります。潜伏期間は1〜7日で、感染すると発熱やリンパ節の腫れなどの症状が現れます。放っておくと致死率が高く非常に危険です。感染後も未治療のままだと、致死率が30〜60%とされています。

イタチからの病気感染の予防

イタチから病気の感染を防ぐには、どのような方法があるのでしょうか?いくつかポイントをご紹介していきます。

追い払う・駆除をする

近くでイタチを見かけたら、まず駆除を検討しましょう。駆除をする際、イタチは縄張り意識が強いため巣に戻ってくることがあるので出戻りに気をつけます。屋根裏からイタチを追い出しても、何日かすると元居た場所に戻ってくることがあります。根気強く追い払うことが重要です。駆除する際は、イタチに触れないように注意してください。

近づかない

イタチを見つけた際、近づかないことも感染症にかかるリスクを下げることができます。イタチは多くの病原菌を保有していますが、距離を取るだけで菌との接触を避けられるので大幅に感染のリスクを下げることができます。

侵入経路を塞ぐ

イタチは、追い払われてもまた同じ場所に戻っていく習性があります。せっかく追い出したのに再び同じ場所に侵入されては、せっかくの努力が水の泡です。そうならないよう、イタチの侵入経路になりそうな箇所はしっかりと塞ぎましょう。

まとめ

イタチは、病気の原因となる菌、ウイルス、ノミ、ダニなどを多く保有しています。可愛らしい見た目から想像ができないほど、性格も獰猛です。不用意に近付いて噛まれたり引っ掻かれたりすると、命に係わる病気に感染する可能性があります。感染の可能性がある病気の中には致死率が高い病気もあるので、危険です。

イタチによる感染を防ぐためには、イタチを発見したら駆除をする、絶対に近付かない、侵入経路をふさぐことを心がけましょう。可愛いからといって、決して不用意に近付いてはいけません。

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