駆除Info | 屋根裏・天井裏から音がする…原因となる害獣を見分ける方法 害獣

屋根裏・天井裏から音がする…原因となる害獣を見分ける方法

「真夜中にドンドンという足音がする」

「壁の中や天井裏を何かが這い回る気配がして泥棒じゃないかと不安になる……」

そんな経験はありませんか?

害獣が発する物音の可能性があります。物音が屋根裏や壁の中から聞こえてくる場合、家の中に害獣が潜んでいる可能性が高いです。

しかし、音だけで害獣の種類を特定するのは難しく、それぞれの特徴を知らなければ難しいのです。

当記事では屋根裏・天井裏の音の原因となる害獣について解説します。

屋根裏・天井裏で音を鳴らす害獣5種類

屋根裏・天井裏で音がしたら、以下の害獣の可能性があります。

●ネズミ

●イタチ

●ハクビシン

●アライグマ

●コウモリ

ネズミ

鳴き声:キイキイ、キュッキュ

足音:トタトタ、カサカサ

その他:カリカリと硬いものをかじる音

害獣としてのネズミにはドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種類がいます。この3種類のネズミは夜行性なので、人間が寝静まった夜に物音を立てます。

ネズミは硬いものをかじることで歯の長さを調整しますが、かじる対象は以下のような物です。

  • 電気配線
  • 配管パイプ
  • 食材
  • コンクリート

特に、電気配線をかじられると火災に繋がるので、物音に気付いたらすぐに駆除したい害獣です。

イタチ

鳴き声:キーキー、ククククなど高い音

足音:トントン

その他:めったに鳴かない

イタチはハクビシンやアライグマよりも小さな害獣なので、足音も「ドタドタ」よりは控えめな傾向にあります。

イタチの繁殖期は3〜5月にかけてなので、春にイタチの声が聞こえたら約1ヶ月後には子どもが生まれているかもしれません。イタチの子どもは「ピキュピキュ」などと甲高い声を上げて親を呼びます。

ハクビシン

鳴き声:キュッキュッ、ガーッ(威嚇時)

足音:ドタドタ、ドスドス

その他:天井裏の断熱材などを弄るガサガサ音

ハクビシンは体重約4kgと比較的大きな害獣なので、重量感のある足音で安眠を妨害します。

ハクビシンは群れで行動するので、群れで住み着いていると数匹分の鳴き声と激しい足音が連続し、自分の家だけでなく隣近所にまで響いてしまいます。

アライグマ

鳴き声:クルルル、キュッキュ、シャーッ(威嚇時)

足音:ドタドタ、ドスドス

その他:めったに鳴かない

アライグマは夜行性で大柄な害獣です。真夜中に重い足音が響いていたらアライグマに住み着かれているサインかもしれません。

体型が似ているタヌキの鳴き声は「キューン」「ヴー」などと、アライグマよりは小型犬に似ているので簡単に違いを聞き分けられます。

コウモリ

鳴き声:キイキイ、チッチッチ、キッキッキ

足音:なし

その他:バサバサと羽音を立てる

コウモリは人間に聞こえない超音波で鳴くため、普段は鳴き声が聞こえてくることはありません。しかし、危険を察知すると高い声で小刻みに鳴き、仲間に状況を知らせます。

ネズミとの違いは足音の有無です。コウモリは歩かず飛行する生物なので、足音が聞こえることはありません。また11月中旬〜3月中旬は冬眠期間にあたるので、コウモリは静かになります。

屋根裏・天井裏の害獣を音以外で見分ける方法

鳴き声や足音以外にも害獣の見分け方はあります。物音で見分けられなかった場合や、もう少し害獣の種類を絞り込みたい場合、他の痕跡から特定ができます。

足跡

ネズミ

大きさ:1.5〜2cm

指の数:前足は4本、後ろ足は5本

害獣としてのネズミは3種類おり、種類によって足跡の大きさは異なります。足跡の大きさ順に並べると、ドブネズミ>クマネズミ>ハツカネズミです。

イタチ

大きさ:2〜3cm

指の数:5本

イタチの足跡は肉球が離れている点が特徴です。体重が軽いため足跡が残りにくく、指の数が3本や4本に見えるかもしれません。

ハクビシン

大きさ:前足は5cm、後ろ足は7〜9cm

指の数:5本

ハクビシンの足跡は前足と後ろ足で形が違っています。またハクビシンは木登りが得意な害獣なので、樹木や柱に爪痕が残っているかも確認しましょう。

アライグマ

大きさ:前足は5.5〜6cm、後ろ足は7〜8cm

指の数:5本

アライグマの足跡はかなり特徴的で、指と手のひらが繋がっていて人間の手形のようにも見えます。そのため他の害獣との区別は簡単です。

コウモリ

コウモリは足で歩かないため足跡はなく、確認は不可能です。もしどうしても害獣の足跡が見つからなければ、屋根裏や天井裏に住み着いているのはコウモリかもしれません。

食性

ネズミ

雑食性のネズミは1日に体重の3分の1〜4分の1のエサを食べますが、種類によって好むエサの傾向が異なります。クマネズミは穀物、芋類、果実を好み、ハツカネズミは穀物、種子、野菜を好んで食べます。ドブネズミは穀物だけでなく、肉や魚を好んで食べます。

イタチ

イタチは雑食性ですが、穀物や野菜よりも肉類を好みます。ネズミやカエル、魚だけでなく、唐揚げや魚肉ソーセージといった人間の食べ物まで食べます。自分より大きな相手でも襲いかかるので、小動物をペットとして飼育している家庭では特に注意が必要です。

ハクビシン

ハクビシンは植物性寄りの雑食動物です。特に桃、ぶどう、さくらんぼなどの甘みが強くて柔らかい果物が狙われる傾向にあります。甘い野菜も好物で、トウモロコシやサツマイモなどが食害にあっています。

他にも小動物や魚、昆虫などを捕らえて食べるだけでなく、人里に降りてきたハクビシンは生ゴミを漁ることもあります。

アライグマ

アライグマは果実、野菜、穀物といった農産品の他、小動物や魚、両生類や昆虫を食べます。スイカの皮に小さな穴を開け、手で中身を掻き出して食べたり、トウモロコシの皮を手で剥いて食べたりなど、アライグマは食害にも手先の器用さを発揮しています。

コウモリ

日本で唯一民家に住むアブラコウモリはハエや蚊などの昆虫を食べるので、家庭内に保管してある食材を食べることはありません。そのため、コウモリには益獣としての一面もありますが、放置していると病気のリスクや糞害、真夜中の騒音が発生します。

まとめ

当記事では、屋根裏・天井裏の物音の原因となる害獣を見分ける方法を解説しました。

姿が見えない害獣でも、鳴き声や足跡などの証拠は至るところに残っています。状況次第では赤外線カメラを導入して、直接姿を確認するのも良い手段でしょう。

害獣が屋根裏・天井裏に侵入すると、人間にも家にも被害がおよびます。そのため屋根裏から物音がしたら、速やかな対策を行うことをおすすめします。自力での対策が難しければ、専門の害獣駆除業者に相談しましょう。

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