駆除Info | ハクビシンって冬眠する?活動時期と行動パターンを解説 ハクビシン

ハクビシンって冬眠する?活動時期と行動パターンを解説

「冬は冬眠の季節だからハクビシンの被害はなくなるかもしれない」

「冬場だから駆除をするのは後回しにしよう」

そうお考えの方もいるのではないでしょうか。

しかし、ハクビシンは冬眠をしない動物です。それどころか屋根裏や床下に侵入して冬場に子どもを産むケースもあり、駆除をするか追い出さなければ冬でも被害は収まりません。

本記事では、ハクビシンが冬眠しない理由や活動時期と行動パターンについて詳しく解説します。

ハクビシンは冬眠する?

ハクビシンは冬眠をしません。なぜなら、ハクビシンは冬でも体温を一定以上に保てる恒温動物だからです。

しかし、ネズミやコウモリなど、恒温動物のなかには冬眠をする動物もいます。このような小動物は体が小さいため熱が奪われやすく下がった体温を上げるためにより多くのエサが必要となりますが、冬はエサが少なくなるので冬眠をするのです。

一方、ハクビシンは全長90〜110cm、体重約4kgと比較的大型の恒温動物です。大柄なので体から熱が逃げにくく、生命維持に必要なエサの量は小動物に比べると少なくて済みます。

つまり、冬になってハクビシンの姿を見かけなくなったとしても活動量を抑えて静かになっただけで、今まで通りハクビシンは屋根裏に住んでいるかもしれません。油断して対策を怠ると、ハクビシンはすかさず家の中に侵入してきてしまいます。

また、屋根裏からいなくなったと勘違いして出入口を塞いでしまうと、ハクビシンが内部に閉じ込められ死んでしまうので注意してください。ハクビシンの死骸が悪臭を発するだけでなく、臭いに引き寄せられてハエやウジが湧き、害獣だけでなく害虫の被害まで発生してしまいます。

ハクビシンの行動パターン

ハクビシンは一年中活動をしていますが、季節に関係なく同じ行動を繰り返しているわけではありません。季節ごとの活動パターンは以下の通りです。

春のハクビシン

春はハクビシンにとって出産の季節。妊娠期間は約2ヶ月、一度の出産で産む子どもの数は平均2〜3匹です。年に1回の出産をしますが、場合によっては1年で2回の出産をすることもあります。

季節を問わず出産可能なハクビシンですが、春は特に子どもの数が増えやすい時期です。そのため、安心して子どもを産める場所を求めて、民家の屋根裏や床下に侵入し巣作りをします。

また、ハクビシンは母子からなる群れを作る動物です。最初は2、3匹だったメスが子どもを産み、気が付けば何倍にも増えてしまう可能性もあります。

夏のハクビシン

前年の秋から春を暖かい屋根裏などで過ごしていたハクビシンは、夏になると行動範囲を更に広げるようになります。日本の夏は十分過ぎるほど温かいので冬ほど住処の制限がなく、屋外の方が屋根裏や床下よりも過ごしやすくなるからです。

夏は餌が豊富な季節でもあるので、ハクビシンが食料に困ることはありません。昆虫や小動物だけでなく、家庭菜園の野菜や果物などハクビシンが特に好む物を収穫せず放置していると、庭を良質な餌場と認識されてしまいます。庭の植物が伸びすぎないよう定期的に手入れをすると、ハクビシンの隠れ場所をなくすことが可能です。

秋のハクビシン

秋のハクビシンは冬に備えて体脂肪を蓄えるべく、エサを探すことに必死です。夏に食べていた野菜や果物から、鳥や小動物といった肉系のエサを中心とした食事に変わっていきます。

食生活の変化と共に、住処も屋外から暖かい民家の中へ戻ります。ハクビシンは学習能力に優れた動物なので、以前営巣していた家の屋根裏に戻ってしまうこともあります。侵入されないためには、徹底的に家の隙間や穴を塞ぐことが必要です。

冬のハクビシン

ハクビシンは寒さに強い動物ではないので、寒くなってくると行動範囲を狭めて巣穴の周りを中心に行動し、暖かい場所で過ごすようになります。

特に民家の屋根裏や床下は雨風の影響を受けないだけでなく、一年中温かいのでハクビシンにとっては巣作りにうってつけの場所です。そのうえ、人もめったに訪れない場所なのでハクビシンは安心して過ごせるのです。

冬にハクビシンが巣を引っ越すことはないので、家に住みつかれたら長期間の被害は避けられないでしょう。

まとめ

ハクビシンは冬でも活動を続ける動物です。冬だからといって対策を後回しにしたり油断したりしていると、どんどん数が増えてより大きな被害を受けてしまうかもしれません。

現在、家の屋根裏や床下にハクビシンが住んでいるのなら、速やかに侵入経路を特定して具体的な対策を講じるのをおすすめします。

ハクビシン対策はその他の害獣対策にも有効なので、ネズミなどの発生も同時に防げます。徹底的な対策を心がけましょう。

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