「最近天井からガタガタと物音がする…」
「なんだか天井から異臭がする…」
そんな場合は、もしかしたらイタチが住みついているかもしれません。イタチは見た目がかわいいのでつい触りたくなってしまいますが、間違っても触ってはいけません。イタチは実はとても凶暴な動物なのです。実際に、屋根裏に住み着いてしまったという事例も多くあります。そんな時は業者へ頼んで駆除を行ってもらってください。イタチを勝手に捕獲すると罰金の対象になってしまう場合がありますので注意が必要です。
今回は、そんなイタチの危険性や生態、対策のコツをご紹介します。
【イタチの危険性】
イタチは非常に獰猛な動物です。見た目はフェレットやハクビシンのような見た目をしており、かわいらしい見た目をしています。しかし、そのかわいらしいルックスからは想像もつかないくらい獰猛な性格をしており、身の危険を感じると襲いかかってくることもあります。
イタチは雑食で、何でも食べます。狩りをして捕まえたネズミやカエルなどを屋根裏に持ち込み、その残骸が腐敗して私たち人間の呼吸器にカビや菌、ウイルスなどのような形で入り込んでしまいます。感染症や体調不良の原因にもなりますので非常にやっかいです。
また、イタチの肛門付近にはスカンクに似た臭腺があり、外敵に襲われ身の危険を感じると強烈な匂いを発する液体を放出します。そのため、匂いによる被害事例も多く出ているのです。
【イタチの種類】
現在国内にいるイタチは主に2種類で、「二ホンイタチ」と「シベリアイタチ」の2種類です。それぞれ特徴をまとめました。
「ニホンイタチ」
・体色…茶褐色
・顔の特徴…額から鼻先までにかけて褐色の斑紋がある
・体調…オス:27cm~37cm、メス:16cm~25cm
・しっぽの長さ…オス:12cm~16cm、メス:7cm~9cm
「シベリアイタチ」
・体色…山吹色
・顔の特徴…顔周辺がやや白い
・体調…オス:28cm~39cm、メス:25cm~31cm
・しっぽの長さ…オス:16cm~21cm、メス:13cm~16cm
2種類とも似ていますが少し違いがあります。一番見分けやすい箇所は体全体の色で、ニホンイタチは茶色っぽく、シベリアイタチは黄色がかったような色をしています。また、尻尾にも注目すると更に見分けやすいでしょう。ニホンイタチはしっぽが短く、シベリアイタチはしっぽが長いです。
2種類とも似ておりなかなか判別が難しいですが、若干違いがありますので見分ける際の参考になればと思います。
【イタチの習性】
イタチは非常に身体能力に長けている動物です。木の上や、ちょっとした隙間にでも簡単に入ることができます。そして、何といってもかわいらしい見た目からは想像ができないくらいの凶暴な性格をしています。身の危険を感じると自分よりも何倍も大きな体の相手にも飛びかかって行くこともあるので、夜道で見つけた時は絶対に近づかないようにしてください。
そんなイタチには他の害獣同様、習性がありますのでご紹介します
①身体能力に長けている
イタチは非常に身体能力に長けている動物です。手足には鋭い爪が生えており、木登りも得意です。柔軟性にも優れており、わずか数センチの隙間からでも侵入することができます。そのため、屋根裏等にも簡単に入り込むことができるのです。また、泳ぐことも得意なので水中でもスイスイと移動できます。
このように、身体能力に長けており活動範囲も広く、動きが俊敏なので駆除するには非常に厄介な害獣になっています。
②鋭い牙がある
イタチには非常に鋭い牙があります。その牙で野生のネズミやカエルなどを捕まえて食べています。イタチは雑食なので、基本的には何でも食べます。空腹時は人間の食べ物も食べていたという事例もあるほどです。身の危険を感じると、その鋭い牙で襲いかかってくるので気を付けてください。
③ダニ・細菌をたくさん持っている
イタチは非常に活動範囲が広い動物なので、ダニや細菌をたくさん持っています。そのため、屋根裏などにイタチが侵入してしまうと家の中でもダニ等の害虫の発生が目立ってきます。害虫を駆除しても、イタチがいる限り害虫は減らないので、異常なほど害虫が発生している場合は業者に頼んで駆除を依頼してください。
④夜行性である
イタチは基本的に夜行性の動物です。しかし、空腹時は日中も活動して食べ物を探します。朝起きたら家の中でばったりイタチと遭遇してしまったという事例もありますので、活動時間も幅広い動物です。
⑤冬眠しない
イタチは冬眠しない動物です。冬場でもトンネルを作って活発に活動します。害獣の中にも冬眠しない動物は何種類かいますが、イタチも冬眠しません。
冬になると、家の屋根裏は人間が暖房器具などを使うことで温まるので、冬眠をしないイタチにとっては快適な空間になってしまうのです。
⑥絶滅危惧種に指定されている
私たちが多く見かけるであろう「ニホンイタチ」と「シベリアイタチ」は、どちらも絶滅危惧種に指定されています。そのため、むやみに殺処分したり捕獲をすることができないのです。屋根裏などに侵入し、駆除を考えている際は業者にお願いするようにしてください。勝手に駆除をすると処罰の対象になってしまう可能性もありますので、注意が必要です。
【対策のコツ】
イタチは一度住み着くとなかなか出て行ってくれません。そのため、適切な処置をして対策を取りましょう。以下に対策のポイントをいくつかまとめました。
①隙間を埋める
イタチはちょっとした隙間からでも侵入することができます。まずはその隙間をふさいでください。そうすることで、イタチの侵入を未然に防ぐことができます。
②匂いで追い払う
イタチは嗅覚も発達しており臭いにも敏感です。刺激臭がするものを置くことによって、イタチを寄せ付けないという方法もあります。イタチが嫌う臭いとして、木酢液やクレゾール石鹼液というものがあります。どちらもネットで簡単に買うことができます。
③光や超音波で追い払う
イタチは光に弱い動物です。日中も行動することがありますが、極めて稀です。基本的に夜行性なので明るい所は好みません。光を当てられると、人間に見つかったと思い逃げていくこともあります。
また、イタチが嫌う超音波を使うという方法もあります。他の害獣にも効くお馴染みの方法ではありますが、イタチにも同様の効果が期待できます。
【まとめ】
このように、イタチはかわいらしい見た目からは想像もできないくらい厄介な害獣でもあるのです。しかし、絶滅危惧種に指定されていますので、なかなか自分で駆除できないというのもまた厄介です。しかし、放っておくと甚大な被害にあってしまうので、業者の方へ早めの駆除をお願いしておくことをおすすめします。くれぐれも自分で駆除しようと近づいたりはしないでください。今回の記事がイタチ駆除の参考になれば幸いです。